【鍼灸と適応疾患】鍼灸の効能と適応症(WHO準拠)
2013/7/16
- 鍼灸と適応疾患
WHO(国際保健機関)で認められた鍼灸の適応疾患です。
【神経系疾患】
神経痛・神経麻痺・痙攣・脳卒中後遺症・自律神経失調症・頭痛・めまい・不眠・神経症・ノイローゼ・ヒステリー
【運動器系疾患】
関節炎・リウマチ・頚肩腕症候群・頚椎捻挫後遺症・五十肩・腱鞘炎・腰痛・外傷の後遺症(骨折、打撲、むちうち、捻挫)
【循環器系疾患】
心臓神経症・動脈硬化症・高血圧低血圧症・動悸・息切れ
【呼吸器系疾患】
気管支炎・喘息・風邪および予防
【消化器系疾患】
胃腸病(胃炎、消化不良、胃下垂、胃酸過多、下痢、便秘)・胆嚢炎・肝機能障害・肝炎・胃十二指腸潰瘍・痔疾
【代謝内分秘系疾患】
バセドウ氏病・糖尿病・痛風・脚気・貧血
【生殖、泌尿器系疾患】
膀胱炎・尿道炎・性機能障害・尿閉・腎炎・前立腺肥大・陰萎
【婦人科系疾患】
更年期障害・乳腺炎・白帯下・生理痛・月経不順・冷え性・血の道・不妊
【耳鼻咽喉科系疾患】
中耳炎・耳鳴・難聴・メニエル氏病・鼻出血・鼻炎・ちくのう・咽喉頭炎・扁桃炎
【眼科系疾患】
眼精疲労・仮性近視・結膜炎・疲れ目・かすみ目・ものもらい
【小児科疾患】
小児神経症(夜泣き、かんむし、夜驚、消化不良、偏食、食欲不振、不眠)・小児喘息・アレルギー性湿疹・耳下腺炎・夜尿症・虚弱体質の改善
多くの疾患・症状が鍼灸の効能として認められています。全ての項目に対して一様の効果がでるというよりは、高い改善を目指せるものもあれば、症状の緩和を目的としたものまで様々だと実感しています。
しかし、鍼灸の効能が現代医学の「科目」を超えてこれほどまでに多岐にわたるというのはとても不思議なことです。
東洋医学をベースにした鍼灸は病名・症状名にあまりとらわれません。高血圧だからこのツボ、更年期障害にはこの方法というような型にはまった方法ではありません。東洋医学の特徴は、病気に対してではなくその病気を起こしている身体の対応にあるからです。
「身体を治療する」という言葉は、一見して当たり前のように聞こえますが、近年の細分化された医学体系の中では少し忘れられていることなのかもしれません。病気になっている土台・原因が潜む身体へアプローチすることは、病気も同時に対応できるということです。つまり、身体全体を考えているからこそ、「科目」を超えての対応が可能になるのでしょう。
原因を考えた全身的鍼灸を実践
はりきゅう いとう治療院@北大阪 豊中市・吹田市