いとう治療院ブログ

【治療戦略と症例】 左腕が緊張して前に出る

2013/4/9

【患者データ】70代 女性 出張・往診 身体不自由につき仰臥を余儀なくされている
【症状】左上肢が緊張し、前方に出てくる(腕を前に挙げる動作になる)
【現症】寝ていて自然と左上肢を上に(立っている状態では前)突き出てくる。
【所見】肩甲骨が内転 三角筋の前部繊維が硬化
脉状:右寸口の虚
【処置】左合谷に接触鍼程度で補鍼 左曲池、三角筋硬化部に凝りを解すように丁寧に刺鍼
→ 左腕骨に刺鍼、緊張してた手太陽経筋の走行部位に軽い手技を行う
【考察】
大腸経と小腸経のアンバランスにとるものと考えた。
経脈を補うことは該当部位の血流の改善を促し、筋肉に対する処置は経筋を意識して行う。
筋肉の硬化は血流不足によるものなので、筋肉を解す前に該当部の経絡調整(気血の流れを改善=血流・神経機能の改善)
を行うことが重要である。

基本治療(本治)は脾虚肝実として処置している。

※記号180-?