部分と全体を再考する ~症状緩和したいのならば全体を治療せよ~
2015/11/24
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- 伊藤圭人 ~自律神経と身体のバランスを作る 鍼灸師~
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こんにちは。院長の伊藤圭人です。
一過性の体調不良や急性の疼痛(ぎっくり腰・寝違えetc)の方々の施術が終了し、
治療院の忙しさにも少し落ち着きがでてきました。
このような時期こそ皆様には、メンテナンスと予防を大切にして欲しいと考えています。
日々の生活において、パフォーマンスを向上させるチカラが鍼灸マッサージにはございます。
さて、本日の午前中はそのような落ち着いた雰囲気の中、
マッサージスタッフとの技術及び治療概念の確認作業を行いました。
♠ 部分と全体(または、その他の部分)
施術の鉄則:
部分の施術をしている時、
その部分と全体(および他の部分)とはどのように関係してるのかを考えよ!
例えば、足の脛(前脛骨筋の部分)を触っている時は、腹部であったり、鎖骨下との関連を考えることが必要です。
これは専門家ならすぐに分かりますね!
足の陽明胃経や胃経筋を意識して欲しいということです。
足の脛にある足三里はお腹の天枢や鎖骨の気戸の部分と関連しますね。
経穴はその所属している経絡・経筋全体を変化させる可能性を大きく持ち合わせています。
素晴らしいですね。
大阪における交通の大動脈、地下鉄御堂筋線。
主要な駅には新大阪、梅田、難波などがあります。
その中にあって自院がある緑地公園駅もあります。
先の経絡の話を電車に例えると、新大阪駅でのトラブルに緑地公園駅を操作することで解消できるということを意味しています。
このように、施術時にその他の部分も考えることが大切です。
その考察を重ねていくことで最終的には部分から全体が見えてくることになります。
「辛い部分だけ治ればい良いよ。」
「わざわざ、そんな面倒は事をしなくても。」
イケません!
子供の治療ならば、そうかもしれませんが
成人の身体は、部分が他の部分と複雑に絡み合った状態です。
部分の症状を緩和させたい為であっても全体や他の部分も考えなければなりません。
やさしく心地よい刺激の全身鍼灸治療
はりきゅういとう治療院@緑地公園(豊中市・吹田市)