【治療戦略と症例】 右足の指が痛む
2013/4/9
【患者情報】30代 女性 主婦
【主訴】歩くと右足の指が痛い。指を床に付けて踵を挙げる動作が痛む。
【現病歴】今朝からの痛み。初めての症状。ふくらはぎが慢性的に張ってだるい。
【所見】皮膚や表面的な筋の状態に左右差なし。足・膝関節の可動域、運動状況に異常なし 股関節は痛みが出やすく、やや右の可動性が悪い。
【処置】承山にやや深刺して留鍼
【考察】
下腿深部の屈筋群(長趾屈筋など)の障害として処置
※本治(脉状:虚 胃の気なし やや沈 腹部:中カン付近に硬化 骨盤バランス:右腰部緊張)
→胃の気処置(足三里) 復溜 中カンに浅刺
その後、プールに行ったが、やはり痛みが変わらずあり、大腿部の前面(水中歩行時に)も痛みが出てきたので再処置
【処置2】右伏兎周囲に2点留鍼 右下腿胃経にやや深刺 右衝陽付近の硬結除去 置鍼
→右志室 右大転子周囲 置鍼
【考察】右下肢の伸筋と屈筋のバランスが取れていなかったようだ。経筋的には足太陽と足陽明のアンバランスと思われる。
※記号 F3-1