【鍼灸の戦略と症例】頭、顎、歯の痛み
2014/1/9
- 鍼灸の戦略と症例
女性 60代 会社員
症状;後頭部の痛みが主体だが、顎(下顎部)と歯にも痛みがある。
処置;C7T1T2の横V字刺鍼(長野式鍼灸)
→天柱(C2)、C3華陀夾脊穴
考察;まず後頭部痛に対しては、大後頭神経(C2)・第3後頭神経(C3)の沈静化を狙う。C7T1T2の刺鍼は頚部や頭部症状に有効であり、頚部の交感神経節の沈静化が目的である。また、下顎や歯の疼痛は三叉神経が関与しているが、C7T1T2の刺鍼中に症状が消失した。これは三叉神経が頚髄の下部の下行している三叉神経脊髄路に対して、頚部の刺鍼が効を奏したと考えられる。
(本治法としては、滑脈処置・扁桃処置・歪みの調整を行った。)
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