「未病を治す」 ~予防医学としての鍼灸~
2015/4/25
- 鍼灸と適応疾患
「未病」という言葉が、世間一般にも少し馴染んできたように思います。
鍼灸の経験がある方や、漢方薬を服用している方におかれては、耳にしたことのある言葉かもしれませんが、それ以外の方には耳慣れない言葉だと思います。
一時期、「養命酒」のTV広告にて「未病を治す」という表現がされました。これも、皆さんの耳に入るキカッケになったかと思います。これは、東洋医学を実践するもの、また鍼灸師として、大変嬉しく思いました。
「未病」とは、「病気になる手前」や「病名が付かないにもかかわらず体調が優れない」というような状態を指します。「半健康状態」と言ってもいいでしょう。身体は、 健康→未病→病気 という流れで変化します。従って、未病の時に正常な体調に戻しておくことが大切です。
鍼灸(東洋医学)は予防医学として、未病に対応できる数少ない医療技術であると考えております。
未病状態の特徴としては、「自律神経が失調傾向にある」ことや、「漠然と体調が悪い」、「ハッキリとした病名が付かないのに明らかに症状がある」、「不定愁訴が多い」、「慢性的な肩こりや腰・背中にだるさがある」などが挙げられます。
このような、お悩みをお持ちの方はぜひ一度、最寄りの鍼灸院や漢方薬局にてご相談ください。
また、「未病」状態は特定の大きな何かが原因というより、日常の疲労によってを発生することの方が多いと言われます。
何となく、体調のすぐれない方は、「頑張り屋さん」が多いので、少し自分を許して、ゆっくりと過ごしてみてはいかがでしょうか。
(2010年2月14日公開:2015年4月25日更新)
自律神経・不定愁訴に対して原因を追究する鍼灸院
はりきゅう いとう治療院@豊中市・吹田市